+4+
『SEX時にはコンドーム』
1+1=2になるように、
ダンディ坂野−ゲッツ!=0になるように、
最低でも俺の中では常識のように考えてたこと。
そして本日ついに封印が破られる。
いでよ!!
彼女は言った。
「わざわざ持ってきたの?」
「い、いや、友達に持たされてさ・・・」
嘘です。常時装備です。防御力+1、かっこよさ−20です。
たぶん彼女は(こいつ準備いいな)と思ったでしょう。
もうなんだかしくじったリーマン気分。減俸です。
そして、いそいそとコンドームをつける俺。
すっげーかっこ悪い
なんつーか着古したユニクロのヨレヨレのシャツで渋谷でた見たいな。
私立幼稚園並の短パンで新宿アルタ前散歩しにきたみたいな。
チャック全開でハチ公前待ち合わせみたいなっ!!(フィクションです)
もう、貧弱階級。どうしよもない醜態。
しかし、大事さは『かっこよさ<避妊』。我慢しなくては。
そして再びベッドへ舞い戻る。
「やっぱ痛いのかなぁ?」
「どうだろ・・・でも優しくするからな?」
シーツが汚れるといけないので、俺のタオルを敷く。
まさに準備万全。道は開かれた!!
「じゃぁ、いれるよ?」
・・・
・・・
・・・
あ、
入らない
よし、もう一度角度変えて
・・・
・・・
・・・
萎えちゃった
ちょっと、待て!待て待て待て!
STOP!レフェリーSTOPかけて!
話が違うよおっかさん。よくも騙したわね。
AVではあんなすんなり入るのに、どぉして。
青函トンネルは封鎖されたんですか?
「なんで入んないんだぁ??」
「場所は近いのに・・・なんでだろぉ・・・」
萎えた息子をもう一度奮い立たせ、再度挑戦!
そして失敗。
凹みました。素で凹みました。ボコみました。
男としてのプライドが音を立てて崩れ去ります。
悲しいかな俺の息子はそんな大きくない。
彼女の娘も小さいとは言え、濡れ具合は十分。
なのに、どうして、答えてちょ〜だい!(ピーコ)
「あたしが・・・上になってみる?」
ピッチャー打たれたぁ!!サヨナラー!!
もうとどめの一打。容赦を知らないお前はシウバか。
そして上に乗っけちゃいました。
夢の騎乗位がこんな形で実現するとは、思いたくもなかった。
その時の気持ちを表すなら、トマトのヘタ。使い道なし。
この体位で再び挑戦するも
やっぱ入らず。
挙句の果てにコンドームちゃん、一人で脱皮。
剥き出しの奇跡。NOW ON SELL!!
・・・
もう、
実家に帰らせていただきます。
(その後に手コキで俺だけイキました。死にたい)
+あとがき+
こうして、結局16のうちに童貞卒業の夢は経たれました。
しかしこうした経験が男を強くします。
この子とはもう当分会うことはありません。
だって、これは、夢物語なんですから・・・